盛りだくさんのJAL特集
伸び悩む宿泊需要を滞在型利用という形態で増大を図ろうという意図で、温泉観光地の最大の武器である温泉を活用して健康美容プログラムやリラックス機能を充実させ、保養休養というリゾート機能を高める方向である。
この方向を目指すには供食機能の多様性、スポーツやリラックス機能の付加が必要となり、とくに販売方法では1泊2食制度という旅館独特の料金体系では対応できなくなるため、大規模旅館の欠点とされていたため、食分離のホテル的な運営が必要とされる。
個人個人のニーズにきめ細かく対応するサービスを重視する旅館。
宴会やナイトライフに偏っていた館内機能を心身の手入れ(エステやリラックスの場所)を重視する方向に修正し、同時に個人客を大事にするための顧客管理システムが成立している。
わが国の大規模旅館も大部分がこの程度の客室数であり、きめ細かい人のサービスにより高付加価値を狙うことが可能である。
単体で観光目的となりうるような付加価値の高い小規模旅館は高額商品とならざるをえない。
このような温泉地では1泊2食販売にこだわらず、客室だけの機能をもった旅館が成立する旅館、修善寺温泉の「G館」。
磐梯熱海温泉の「Kや」では、夕食の提供を温泉街の飲食店や他の旅館に任せて一泊朝食付き料金で宿泊に特化している。
また、旅館の露天風呂を他館の宿泊客に相互に開放することで、その温泉街の宿泊客が多様さらには、それまで宿泊客だけのゾーンであったロビーラウンジを、ギャラリーや喫茶店として外来客に開放する運動をしている北陸の山中温泉の旅館もある。
また、街全体の空間の魅力を高めるために、旅館の外観デザインを規制して同じコンセプトを表現する草津温泉街の動きもある。
このように、街並み整備とあわせて旅館の機能を特化・再構成している。
あるほど運営効率が高いとされるが、反面、跡地全体が巨大な空間規模となってしまい、円分だけの邸宅というような雰囲気ではなくなってしまった、きめ細かいパーソナルサービスも困難となってくる。
このため高い付加価値を目指す超高超高級ホテルチェーンではスケールメリット追求を切り捨てて、パーソナルサービスが可能な規模(200〜300室程度)に絞り込んだ展開を行っている。
そしてその規模であれば、伝統的なヨーロピアンデザインで古き良き時代のヨーロッパのホテルの雰囲気を現代に再現することが可能となる。
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